2020年初頭から始まった新型コロナウイルスも感染拡大と沈静化を繰り返し、3年経過する中で落ち着きをみせており日常が戻ってきたように感じています。
人との接触を最小限にするためのリモートによる例会対応が常識となって、当クラブも行動制限期間中はロータリー活動が低調になった期間もありました。全世界的にコロナ禍が収束の方向に向かっており以前の日常が戻りつつありますが、リモート文化はある程度生活に浸透しており、世の中の働き方も変わってきたように感じています。移動をせずに世界中と繋がることができるのは確かに合理的かもしれませんが、モニター越しの情報交換だけでは物足りないと感じています。実際に相手を見て、呼吸を感じて対話する機会を持たなければ、大切なものを失ってしまうのではないでしょうか。本年度は心の通った交流を取り戻すことを第一目標として当クラブの活性化を図りたいと考えております。
さて、今年度の国際ロータリー会長(RI)のゴードン R. マッキナリー氏のテーマは「CREATE HOPE in the WORLD」(世界に希望を生み出そう)です。
「すべてのロータリーリーダーの仕事の多くにおいては、継続が重要である。継続とは以前のリーダーたちの良いアイデアを前進させることを意味する」「私たちは、世界で、地域社会で、そして自分自身の中で、持続可能な良い変化を生むために、人々が手を取り合って行動する世界を目指しています」
私の解釈では、これらのメッセージはウクライナ問題や新型コロナウイルスにより傷ついた人への支援を含むさまざまな課題に対して、ロータリーが世界に変化をもたらすために行動しよう、ということではないかと考えます。
【東京築地ロータリークラブの方針と計画】
標語「笑顔で元気にロータリー」
① 戦略計画委員会による会員増強
② 楽しく魅力的な親睦活動の実施
③ 奉仕活動への参加
④ 幅広い分野の卓話・イニシエーションスピーチの実施
私にとって「戦争」とか「疫病」という事象は直接経験しない歴史の教科書上事象で、全く無縁であるはずだったのですが、世界を見回せば実際に起こっていることに暗い気持ちになります。こういう時代だからこそ、明るく、笑顔で、元気でいることが大切ではないかと考えています。
最近10年くらいで「笑顔と健康の関係」に関する論文は多数出されています。笑いと笑顔が健康に及ぼす良い影響はさまざまな観点から証明されています。ロータリーの全ての活動を笑顔で行うことを目標に今年度の活動を実行したいと考えます。
2023年7月
東京築地ロータリークラブ会長
野口 俊夫
■所属地区及び分区
国際ロータリー第2750地区銀座・日本橋グループ
■創立
1969年4月28日(承認/1969年5月5日)
■スポンサークラブ
東京銀座ロータリークラブ
■事務所
TEL.03-3541-2472 FAX.03-3541-2471
e-mail.rc-tsuki@orion.ocn.ne.jp
築地地区は、江戸時代の明暦3(1657)年の大火により江戸のほとんどが消失したとき、幕府が火災後の緊急措置を兼ね都市計画の一環として、焼けた土を浅瀬に埋め立てて造成した所です。「築地」という名はそれに由来しています。
バナーの錦絵は、1870年頃、明治維新直後の築地の明石橋付近です。絵の右側に見える洋館は精養軒(現在の上野精養軒の前身)というホテル兼レストランで、左側の建物は倉庫です。
築地地区は、明治維新後「築地居留地」と称して外国人の居留が許され、西洋文化の上陸地点でした。居留外国人の中でも宣教師が多かったために、立教大学や青山学院大学などのキリスト教会により創設された学校の前身、および、聖路加病院などが設立されました。
この絵と、約150年を経過した今日の築地とを比較すると、その変化の激しさに目を見張るものがあります。