新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、3月と4月の例会は中止、4月の理事会もメールで開催という異例の事態になっています。
2020東京オリンピック・パラリンピックも、来年夏に延期となりました。築地ロータリークラブは羽田ロータリークラブなどと共に、羽田空港国際線ターミナルにWELCOME DESKを設けるプロジェクトを進めてきましたが、これも一旦凍結し、来年春から再開することにしました。
このような状況下でクラブ運営の基本方針を作成することは、大変困難でありますが、一日も早く新型コロナウィルスが収束し、ロータリーの活動が正常化されることを願いつつ、執筆しています。
さて、2020-2021年度の国際ロータリーのホルガー・クナークさん(初めてのドイツ人会長です)は、「ロータリーは機会の扉を開く」を年度テーマとして掲げました。長年の友人を選ぶがごとく仲間を募り、時代の変化に合わせ、多様性に配慮しつつ、静かなる勇気をもって機会の扉を開けようという呼びかけです。
また、2020-2021年度の2750地区の福原有一ガバナー(築地の親クラブの銀座ロータリークラブの所属です)は、「バリアフリー・マインド」を提唱されています。これは「相手と同じ視線に立つ」ということで、クナーク会長のロータリーの機会の扉を開く際に、上からのお仕着せや奉仕のルールばかり強調せず、柔軟な心で相手と同じ土俵であってほしいと言われています。
一方、今年は日本のロータリー100周年で、11月には記念式典も予定されています。築地ロータリーは昨年50周年でほぼ半分ですが、数多くの先輩ロータリアンが築かれてきた歴史の重みを感じながら、次の時代に向かっていく1年にしたいと思います。具体的なテーマと重点目標は次のとおりです。
テーマ:『ロータリーの歴史に学び、未来を拓こう』
重点目標
1 戦略計画委員会による会員基盤の強化
会員80名を目指して、今年度純増3名(なるべく女性や若手会員)
2 より多くの会員が出席したくなる魅力的な例会運営
3 例会の重要部分を占める卓話の充実、多様化
4 新入会員によるイニシエーションスピーチの着実な実施と会員への周知
5 新入会員のフォローアップと先輩会員との融和
6 奉仕活動の継続と参加会員の増加
7 日本のロータリー100周年、2020東京オリンピック・パラリンピックへの参画
8 会員のMy Rotaryへの登録推進と活用
9 ポリオ撲滅への支援
10 ロータリー財団・米山奨学生への支援
以上、先が見えない状況ではありますが、会員の皆様のご協力をいただき、元気で明るい築地ロータリークラブを目指していきますので、宜しくお願い致します。
2020年7月
東京築地ロータリークラブ会長
鈴木 久泰
■所属地区及び分区
国際ロータリー第2750地区銀座・日本橋グループ
■創立
1969年4月28日(承認/1969年5月5日)
■スポンサークラブ
東京銀座ロータリークラブ
■事務所
TEL.03-3541-2472 FAX.03-3541-2471
e-mail.rc-tsuki@orion.ocn.ne.jp
築地地区は、江戸時代の明暦3(1657)年の大火により江戸のほとんどが消失したとき、幕府が火災後の緊急措置を兼ね都市計画の一環として、焼けた土を浅瀬に埋め立てて造成した所です。「築地」という名はそれに由来しています。
バナーの錦絵は、1870年頃、明治維新直後の築地の明石橋付近です。絵の右側に見える洋館は精養軒(現在の上野精養軒の前身)というホテル兼レストランで、左側の建物は倉庫です。
築地地区は、明治維新後「築地居留地」と称して外国人の居留が許され、西洋文化の上陸地点でした。居留外国人の中でも宣教師が多かったために、立教大学や青山学院大学などのキリスト教会により創設された学校の前身、および、聖路加病院などが設立されました。
この絵と、約150年を経過した今日の築地とを比較すると、その変化の激しさに目を見張るものがあります。