新型コロナウイルス感染拡大により庄野会長年度後期より鈴木久泰会長年度、加藤会長年度を通じ各種親睦・奉仕活動はもとより例会のリアル開催もままならず、ロータリークラブ全体の活動が大きく縮小後退せざるを得なかったことは残念でなりません。また、この間も新入会員増強に努めてまいりましたが、入会3年以内の新輪会活動も不十分とならざるを得ず新入会員へのcontact、follow upも同様不十分であったことは否めません。やはりロータリークラブ活動の基本は例会であり、会員同士のface to faceの関連性が最も重要です。通常例会、クラブ協議会、夜間例会、親睦旅行、味楽会、職場訪問等々を通じ仲間として理解、親交が深まるものと思います。そのような素地からロータリー本来の様々な親睦活動が生まれ、さらに奉仕活動に通じ継続されていくものだと感じております。
一方、コロナ禍においても、各年度の会長には例会、奉仕活動など時機に応じて対応、工夫しクラブ運営を行っていただきました。今年度には感染は終息することを願いますが、コロナ禍におけるクラブ運営も一つの財産であり、広域につながるロータリー活動への道標になることも想像できます。
さて、今年度のRI国際ロータリー会長ジェニファー・ジョーンズ氏のテーマは【IMAGIN ROTARY】です。彼女は述べています『想像してください、それは未来を描くことです。ポリオのない世界を想像してください。みんなが安全な水を使える世界を想像してください。疫病のない世界、すべての子供が本を読むことができる世界を想像してください。やさしさ、希望、愛、平和を想像してください。』
このテーマを私なりに解釈すると「想像することは夢を持つことにつながり、想像なくしてロータリー本来の親睦奉仕活動は行動に移せず発展しない、つまり想像することが活動の原動力となるのではないか」などと感じています。
【国際ロータリーの本年度の協調事項】
1. ポリオの完全根絶にラストスパート。
2. 多様性、公平さ、インクルージョン(DEI)を理解し、取り組む。
3. DEIに特化したイベントの開催。
4. 会員増強とともに会員の維持活動も大切。ロータリーを会員にとって心地よい場所とし、会員への気配りがなければロータリーの力を理解してもらえない。
RIの方針を受け第2750地区の富澤為一ガバナー(東京品川RC)が掲げるスローガンは「ロータリーを広げよう」です。富澤ガバナーはこれからの一年、大きな夢をかなえたロータリーを想像して、ロータリーを広げる行動をして行きましょうと述べ、以下の重点目標を挙げています。
【第2750地区重点目標】
1. 地区運営方針として:様々な体制を作り各クラブの活力ある活動を支援する。
2. 地区推進事項として:ポリオ根絶の達成、クラブの基盤強化、環境問題への取り組み、MY ROTARY登録、地区ホームページ活用、ロータリーの公共イメージと認知度の向上、地区補助金・グローバル補助金活用の情報提供と実行支援、グループ・フォー・ワンの再開。
3. 地区目標として:地区会員数増(5,000名)、ロータリー財団への支援、(公財)ロータリー米山記念奨学会への支援。
【東京築地ロータリークラブの方針と計画】
テーマ『ロータリークラブの持続可能な親睦・奉仕活動を再構築しよう』
コロナ禍の影響もあり会員増強のテーマはなかなか困難であり、現在かろうじて会員数70名を保っておりますが、休会者も多く様々なロータリー活動にも支障が出ております。感染収束が近いとはいえ、多くの会員増は望めません。そこで原点に立ち返り、現有会員個々がロータリー活動に魅力を感じ参加していることがロータリー全体の魅力となり、新会員を紹介する意義が増し会員増強につながるものと考えています。つまり、会員増強を単に目指すのではなく、現在存在するクラブ活動の発展を目指すことが大切であり、現有の会員相互が和気あいあいの雰囲気を醸し出してこそ、クラブの魅力となり外へも伝わるものと確信しています。
【東京築地ロータリークラブ:本年度の重点目標】
テーマに掲げたコロナ終息後への持続可能な親睦・奉仕活動を再構築のために
1)戦略計画委員会における議論の実現への方策
2)会員個々の意見を収集するためクラブ協議会の活用
3)新輪会会員への十分なfollow up
4)奉仕活動の見直しと開拓。グループ他クラブとの協同奉仕活動の可能性
5)親睦活動の再開と会員の交流の場づくり
6)休会者の例会、親睦活動へのお誘い(退会者減少の工夫)
7)ロータリー財団とロータリー米山記念奨学会への寄付目標の達成
8)奉仕活動を支える寄付の協力要請
以上、コロナ後の持続可能なクラブ活動の構築を目指してご協力をお願い申し上げます。
2022年7月
東京築地ロータリークラブ会長
熊谷 一秀
■所属地区及び分区
国際ロータリー第2750地区銀座・日本橋グループ
■創立
1969年4月28日(承認/1969年5月5日)
■スポンサークラブ
東京銀座ロータリークラブ
■事務所
TEL.03-3541-2472 FAX.03-3541-2471
e-mail.rc-tsuki@orion.ocn.ne.jp
築地地区は、江戸時代の明暦3(1657)年の大火により江戸のほとんどが消失したとき、幕府が火災後の緊急措置を兼ね都市計画の一環として、焼けた土を浅瀬に埋め立てて造成した所です。「築地」という名はそれに由来しています。
バナーの錦絵は、1870年頃、明治維新直後の築地の明石橋付近です。絵の右側に見える洋館は精養軒(現在の上野精養軒の前身)というホテル兼レストランで、左側の建物は倉庫です。
築地地区は、明治維新後「築地居留地」と称して外国人の居留が許され、西洋文化の上陸地点でした。居留外国人の中でも宣教師が多かったために、立教大学や青山学院大学などのキリスト教会により創設された学校の前身、および、聖路加病院などが設立されました。
この絵と、約150年を経過した今日の築地とを比較すると、その変化の激しさに目を見張るものがあります。